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Tell me Tell me.


トウザキさん、緑川さんとのお題交換企画。

お題*「鼻炎」

このお題が来た時、ホントどうしようかと思った←





「ホント、馬鹿じゃないの?」
 そいつは、病人の俺にそう言い放った。

Tell me Tell me

「・・・・・・誰が」
「兄さんが」
「・・・・・・」
「何よ?」

言いながら、親愛なる双子の妹君は俺の額にペシン、と冷えピタを貼った。ちょっと痛い。

「もう・・・ちょっと優しく・・・」
「何か言った?」
「・・・何でもございません」

直後、激しく咳き込む。
こんな風邪らしい風邪引いたの、何年ぶりだ。

「あーほらー、喋るから」

誰の所為だ。
しかし、呆れたように言いながら、それでも背中を摩ってくれるあたり、本当に機嫌が悪いわけではないらしい。

「アレルギー性鼻炎だーとか何とか言って放っておくからよ。熱あったくせに、髪も乾かさないで寝るし」

 仰るとおり。だから、馬鹿だと言われても反論できない。
 でも、ひとつ言わせて貰えば、髪は乾かそうと思った。けど、疲れてそのまま沈んでしまったのだ、ベッドに。それが良くなかった。

「・・・次から、気をつける・・・」
「そうして下さい」

 それから彼女は苦笑を零し。

「暫く寝なよ、兄さん。夕飯になったら起こしたげるから」

 ぽんぽん、とあやすようなリズムが降ってくる。
 子ども扱いだよなぁ、と思いつつ、俺の意識はまどろみに落ちた。



 眠った兄さんを見て、私はほっと息を吐く。
兄さんが風邪を引くなんて何年ぶりだろう。
 
「ホント、馬鹿」

 兄さんが風邪を引いた理由。
それは、私に傘を貸してくれたからだって知ってる。

――大丈夫、俺はもう一本持ってからさ。

そんな嘘を吐いて。

「ま、治るまでは面倒見るよ」

 小さく笑って、部屋を後にした。

end

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